ふんがふんがブログ(仮+)

着地点の定まらない迷走日記

地味ハロウィン2018に参加したらめざましテレビに取材された日

毎年インターネットで見て楽しむだけだったデイリーポータルZ主催の地味な仮装限定ハロウィンに今年はじめて参加してきた。 会場のレポートやとんちの効いた仮装の紹介はテレビやインターネットでさんざんやっているので、当ブログでは私個人にスポットを当てて紹介したい。これぞ個人ブログの醍醐味だ。
さて、2億4000万を超える候補の中から私が選んだエキゾチックジャパンな仮装は…パーッパパーッパパパパパーティックトゥン(キテレツ大百科のあのメロディ)「最近、藤田嗣治に影響を受けた人」である。
なぜか中腰
エントリーナンバーがナインティナイン はい、ここで7割の人が脱落しましたね。 まず藤田嗣治知名度である。 みんなに通じるとは思っていなかったが、予想よりも知らない人が多かった。
wikipediaを貼っておきますね
さらに画像検索画面も 念のため、読みかたは「ふじたつぐはる」である。
ちなみに仮装でこだわったところは、筆・パレットと首に巻いたストールだ。全然こだわってない!
あと、ヒゲは味付け海苔でも貼りつけておけばいいかと考えていたが、会場近くのコンビニに味付け海苔が売っていなかったので急きょ「最近」影響を受けた人にした。 最近なのでまだヒゲが生えてないというムダにこまかい設定である。
ちなみにほかの候補は、 ・左右ちがう靴下をはいてきちゃった人 ・ゆうべギョウザをを食べすぎちゃった人 ・慌てていてパジャマの上にジャケット羽織っちゃった人
〇〇しちゃった人シリーズになっちゃった。
ではなぜ数多ある候補から藤田嗣治をチョイスしたのか。 地味ハロウィン開催の数週間前、散髪の際に前髪を揃えたら「藤田嗣治みたい」と言われたからである。しかも2人から。 ひとりは友人。もうひとりは弊社の社長だ。2人ともニヤニヤしながら近づいてきた。気持ちわるいなぁ。 私も正直その時点では「藤田嗣治=前髪ぱっつんで絵を描くおじさん」くらいの認識しかなかったのだが、それから数日後、地味ハロウィン開催の1週間前に京都国立近代美術館にて没後50年 藤田嗣治展が賑々しく開催されたのである。 なんという偶然! 向かうぜ当然! 知らない町はちょっとした冒険!ただ人が多すぎて見えないyo全然!チェキラッ!と、軽快なリリックとともに電車に乗り込んだ。 JRとバスを乗り継ぎやってきた藤田嗣治に似ている」と言われなければおそらく来なかったであろう展覧会だ。 しかし、いざ見てみると藤田嗣治の生い立ちから画風、人となりみたいな情報が疲弊した体へのエナジードリンクのごとくグングン吸収されるのがわかった。似ていると言われたからだろうか。すっかりファンになってしまった。 シラフなのに浮かれてますな 会場内のカフェで食べたパスタがグツグツ過ぎてカニくらい泡がでていた と、藤田嗣治に関するデータを体内にダウンロードして地味ハロウィン本番に臨んだ次第である。
地味ハロウィンは入場規制がかかるほど大盛況! 終了後にめざましテレビに取材されました イベント終了後に会場前でたむろっていたところ、天下のめざましテレビに取材された。 この時間まで取材を続けているということは会場での取れ高が少なかったのだろうか…という心配はいっさいせずに、緊張しながら受け答えをした。 取材班に「なんの仮装ですか?」と問われたので意気揚々と「最近、藤田嗣治の影響を受けた人です」と答えたところ、ADとカメラマンに誰やねん という顔をされたのが本日最後のトピックスだった。 テレビの人でも知らんかったのは意外だった。ちなみに10月初めまで東京でも藤田嗣治展が開催されていたのだが…! そして2日後、めざましテレビにてインタビュー内容はカットされ、実質10秒弱のスポット映像としてお茶の間デビューした次第である。 華麗にデビュー(真ん中) こりゃテレビを見た友人や会社の人からちやほやされるなー、まいったなーと思いながら1ヶ月経ったが、誰ひとりとして声をかけられず、「地味ハロウィン」という言葉を発する人すらいなかった。え、みんなおはよう朝日を見てるのかな。 かくして、おれの地味ハロウィン2018は最終的にもやもやした気持ちのまま幕をとじたのであった。 来年はもっと共感してもらえる仮装にしよう。 おわりに
実は会場でもうひとり藤田嗣治の仮装をしている人がいたのだ。 女性の方で、レオナールフジ子という仮装名だった。
声をかけられて一緒に写真を撮ったのだが、まさかの嗣治かぶりにテンションが上がり、私のスマホで撮ってもらうのを失念してしまった。
その後Twitterで検索してもヒットしなかったので、もう会えないのかもしれない。
どなたか心当たりのある方がいらっしゃったらご連絡ください。 なんかシンデレラみたいな話だが、探してるのがガラスの靴の持ち主ではなく「藤田嗣治の仮装をしていた人」というのがほほえましいな。 いや、べつにほほえましくはないか。