はめ殺しという言葉がある。
そう、人や動物をワナにはめて殺してしまうという残忍な手段のことだ。
いや、ちがう。建物や車なんかの開閉できない窓のことである。よかった。安心した。
しかしそのネーミングよ。
昨今の炎上文化なら「殺し」とか不適切だ、変更しろ!とクレームがついてもおかしくないだろう。
ではなぜそうならないか。
それはひびきがかっこいいからだとにらんでいる。
ほかにも「半殺し」や「三年殺し」もかっこいい。なによりほんとうに死んではいないのだ。平和だ、平和。
こう言うと「〇〇殺し」ならなんでもかっこいいように聞こえるかもしれないが、「ほめ殺し」はそんなにかっこよくないよな。
かっこいいより、はずかしいが勝ってしまう。
まあはずかしいと言いながら、ほめ殺されたことは一度もないのだけども。