2018年10月7日、世間は3連休真っ只中であり、かくいう私も真っ只中である。
3日間も休みがあるからどこかに出かけようかなと考えつつ、いざ当日になるとめんどくさくなったり、テレビを見てたら夕方になってたりして不毛な時を刻むことでおなじみのアレだ。
だがしかし今回はそんな当たり障りない中途半端な自分にバイバイするために体中のありとあらゆるやる気を結集し、ナオトインティライミを口ずさみつつラーメン女子博が行われている長居公園へ向かった。
※実際口ずさんだのは、シャ乱Qの ラーメン大好き小池さんの唄 でした。訂正してお詫びいたします。
影のせいで「4人で来ました」みたいになっているが、全員他人である
ラーメン女子博2018 in 大阪
ラーメン女子博とは、一部・二部に分かれ日本中からそれぞれ12店舗ずつのラーメン店が出店して自慢のラーメンを提供するという、ひとくちで説明するのは大変なので詳しくは上記リンクを参照してほしいイベントである。
ちなみに「女子博」とうたっているが、女子しか入れないのか?という質問を5万回くらい受けたが、男子でもおじさんでも参加可能だ。もちろんおばさんだってウエルカムである。
肝心のラーメンの価格は一律900円。少々高い気もするが、屋外イベントでワイワイするという雰囲気代と思えば妥当なところか。1000円でお釣りがくるのがちょっとうれしい。
10月にしては、めちゃめちゃ暑かった
ラーメンを買う前にチケットを購入しなければならないのだが、ここで別にファストパスというものが500円で売られていた。
どうもファストパスを使えば並んでいる行列を無視して優先的にラーメンを受け取れるという王様みたいな待遇を受けられるらしい。俗にいう課金システムだ。
しかしファストパスとラーメンチケットを合わせると一杯1,400円になってしまう。吉野家4回行けるやんけ。
たぶんジャスティンビーバーとかが買うんだろうなと思って会場を回っていたら、結構な数のジャスティンビーバーがいたので「せっかちかよ」と悪態をついてしまった。来世はジャスティンか、もしくはビーバーに生まれたい。
まもなくこれがラーメンに変わります
チケットをゲットし、さてどのラーメンを食べようかなと鼻息荒くブースに向かったら、やはりというか予想通り長蛇の列。しかもご丁寧に「○分待ち」という案内まで出ている。そしてだいたい60分待ち。オーノー…
それでもなんとか少ない行列を目指すラーメンジプシーは奇跡的に10人くらいしか並んでいないブースを発見。音速で最後尾につけた。気分はさながらアイルトン・セナである。
1杯目 : 高級タカアシガニ出汁、芳醇トリュフ塩ラーメン
目を疑うような単語が並ぶ
1杯目は「麺匠 うえ田」高級タカアシガニ出汁、芳醇トリュフ塩ラーメン。まさか最後に「ラーメン」がつくとは誰が思っただろうか。
九条ネギをトッピングした
九条ネギをトッピングしてしまったので見た目の3分の2がネギになってしまったが、たしかにカニかまではないカニの風味が上品に香り、ラーメンはもっぱらとんこつ派の筆者でも満足するしっかりしたスープは思わず「うっま」と声が出るほどだ。いきなり100点のラーメンに当たってしまったので自然とスキップしながら次のブースへ向かった。
2杯目 : 圧倒的に旨い!染み渡る中華そば
2杯目も待ち時間が少なかった山形流煮干し中華「雲ノ糸」の圧倒的に旨い!染み渡る中華そば。
写真を撮る前にちょっと食べちゃった
こちらは近年その勢力を伸ばしている煮干しラーメン。個人的には当たり外れの激しいジャンルであるが、これは当たりだった。平たい麺のモチモチ感もすばらしい。写真ではわかりづらいが、厚みのあるチャーシューは箸でつまめばほろほろと崩れ落ちるやわらかさだ。なお、お店の写真は撮り忘れた。
最近どこでも顔ハメパネルがあるな
途中、顔を出す部分が広すぎる顔ハメがあった。しかし誰も顔をハメてなかったので、そういう形のオブジェだったのかもしれない。
3杯目 : 熟成肉の王様チャーシュー麺
3杯目は「ラーメンチキン野郎」の熟成肉の王様チャーシュー麺。
原価無視という威勢のよさ
チャーシュー麺とまぜそばが選べるので並んでいる間ずっと考えていて、「まぜそばにしよう!」と心に決めたのに、いざ注文のときにチャーシュー麺を頼んでしまった。そんなうっかりってある?
チャーシューがでかい、というか長い
3杯目なのにうまいうまいと完食した。
背脂をものともせず、するすると喉を通るのがこわい。チャーシューが長すぎて食べづらかったのが唯一のマイナスで、総合評価は95点となった。十分うまいやんけ。
3杯食べたところでお腹いっぱいになり試合終了。9軒のラーメンを食べそこなってしまった。しかしこのペースなら1日3杯で4日通えば12店舗すべて制覇できる計算だ。
もっといえば土日祝は10時から22時まで開催しているので1時間に1杯食べれば1日でオールクリアできてしまう。まあその代償として体の健康に関するいろんな数値が上昇してしまうというリスクもはらんでいるが。
ブログや記事として世に出すならば1日で全店完食したほうがいいんだろうけど、まったく書くつもりで行かなかったので気合いと写真が少なすぎた。もっとこう箸で麺を持ち上げた写真とか美味い顔をしてる自撮りなんかを撮っておくべきだった。まったく言い訳がましいブログだなぁ。
ネギの切れ端が落ちてた
会場の近くにネギの切れ端が落ちていたが、ラーメンにネギってわかりやすい伏線か。
4杯目 : 思い出話
腹ごなしに周辺を散歩していると、公園内の陸上競技場で中学生の陸上競技大会が行われていた。
ちょうど4×100mのリレー決勝が始まろうかとしていたので急ぎ足で中に入った。
観客席から見るリレー。目の当たりにすると中学生ながら世界陸上にも負けず劣らずのバトンリレー、歓声、応援。このライヴ感にしびれる。1分足らずのレースに20年前の思い出がフラッシュバックした。何を隠そう私自身も高校時代陸上部であり、この競技場で走っていたのだ。
アナウンスによると、大会新記録が出たらしい。
リレーが最後の競技だった
リレーが終わり、帰路につく学生たち。私が高校生の時にはなかったセレッソの本拠地、ヤンマースタジアム長居が左に見える。
おっと、ふいに思い出話が始まろうとしたので、軌道修正しよう。
実はこのラーメン女子博に友人の系列会社のラーメン店が出店しているという事前情報を入手していた。
しかもその店名は友人がネーミングしたとのこと。え、それってすごくないか。
その店のラーメンは是が非にも食べようと心に誓っていたが、あいにくの60分待ちという心がポッキポキに折れる待ち時間だったので泣っく泣く断念した。
言い訳をすれば、大阪に店舗を構えるお店だったので後日行けるじゃんという気持ちがあった。いや、ほんとに後日行きます。と、言い訳で締める。
ごちそうさまでした。
●2019年1月17日追記
ラーメン女子博で食することがかなわなかったラーメン店に後日行くと約束したので、ほんとうに行ってきた。
そう、私は約束を守る男なのだ。
うまい麺には福来たる
「うまい麺には福来たる」。
硬派な名前になりがちなラーメン業界において、ずいぶん高得点なネーミングが出た。
店内は明るくてとてもきれい。オープンして2年経っているのに床やテーブルが油っぽくないとはどんだけ綺麗好きなのだろうか。
さて、注文である。
ちょい飲みセットがあるじゃないか
呑兵衛のエクスカリバーことちょい飲みセットを注文しよう。
それにしてもビール290円、ハイボール190円って安すぎやしないか。
テーブルに置いてあるお茶がジャスミンティーだった。5杯くらい飲んだ
ごついチャーシューがきた
とりあえずミックスチャーシューのハイボールセットにした。
分厚いチャーシューがほろほろで、煮魚のごとく箸で切れる。そしてわさびがめちゃくちゃ合う。やはり肉にはわさびだ。
鯛のカマ揚げ
続きましては鯛カマセットをオーダー。
これがまた香ばしくてパリパリでお酒のアテとしてのポテンシャルがすごい。
居酒屋の数あるメニューの中にあったらおそらく埋もれて注文していなかったであろう。出会えてよかった。リピ確定である。
それにしても、ハイボールが秀逸だ。
外で飲むハイボールは99%の確率で薄い。薄いがゆえに「ダブル」や「濃いめ」といった価格がワンランク上のメニューが存在しがちである。
だが、ここのハイボールはしっかり濃い。ダブルか、もしかしたらトリプルくらいウイスキーが入ってるんじゃないか。
これはラーメン食べずにちょい飲みセットだけで帰るパターンも大いにあるぞ!と、脳内ガッツポーズが出た。
唐あげもいっとけ
もうここまで来れば!ということで、唐あげセットも注文してしまった。ちょい飲みセット3種コンプリートである。もはやちょい飲みではなくふつうに飲み会だ。
追加でもう一杯注文したので都合4杯飲んで酔いもお腹もいい感じだ。そろそろシメのラーメンにしよう。
辛味噌鶏白湯ラーメンセット
さんざん悩んだ結果、期間限定の辛味噌鶏白湯ラーメンをチョイスした。決め手は「期間限定」である。今しか食べられないなら今食べるしかない。あれ、ふつうのこと言ってるぞ。
カルボナーラのようなミルキーな見た目だが、辛味噌鶏白湯である。辛いスープが太めの麺にからんで食欲全開だ。
セットのチーズが乗ったご飯(名前は失念)は「スープをかけてお召し上がりください」と言われたのでそのようにして食べたら想像の15倍(当社比)美味かった。
うまいうまいと調子にのってあれこれ食べていたらお腹がパンパンになった。もう入らん。ごちそうさまでした。
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実は去年1年で8キロ太ってしまった。
今年は節制しないとなと思った矢先の出来事である。
ラーメンこわい。
うまい麺には福来たる