小中高と10代ころは作文が苦手だった。
とくに小学校の卒業文集では、おもしろいことが浮かんでも文章にまとめられないし、原稿用紙1枚書くのに何日も費やしたり、みんなに見られるのが恥ずかしくて当たり障りのないことを書いてお茶を濁していた。
自己紹介みたいなコーナーもしかり。
将来なりたい職業や尊敬する有名人の欄に、「新聞記者」「ワット」と書いた記憶が鮮明に残っている。
べつに新聞記者になりたかった訳でもないし、ワットなんて尊敬した覚えがない。なんて面白みのない回答だろう。
そう思ってなんとなく27年前の恥部を書いてみたけど、書いてるうちにこれってもしかしたらアリなんじゃないかと思えてきた。新聞記者にワット。
27周くらいまわっておもしろい感覚。たぶん共感は得られないと思うけど。
ちなみに今同じお題を出されても、気の利いた回答ができる自信は微塵もないけどな。