焼肉屋に行くと帰りにガムをくれる。
お口なおしにだという。
あんなにおいしいものを食べてお口なおしとはどういうことか。
居酒屋でもレジに飴ちゃんがご自由にお持ちくださいと置いてあるところもある。デザートやドリンクをお口なおしとして出す店もあるというじゃないか。
まあお酒やニンニクの匂いを緩和させるために渡されるわけだが、実際のところガムや飴では緩和されないだろう。
ガムをかんだところで、帰宅したら「焼肉食べてきたでしょう」と責められることは確実である。それならファブリーズ的なものを吹きかけてくれたほうがいくぶんマシな気もする。
なのに店はガムを渡すし、客は得した気分になる。原価数円でwinwinの関係だ。
これはビジネスチャンスかもしれないぞ。
このシステムをなにかに導入できないだろうかと思うが、よく考えればしょせんガムや飴ちゃんである。大の大人が喜ぶのだろうか。昨今の小学生でもたいしたお礼を言わないかもしれない。
そうか、大人は焼肉屋や居酒屋で酔っ払っていい感じになったところでのオマケに歓喜するんじゃないか。
結局ビジネスチャンスはガムではなく酔っ払い相手の商売にあるということか。
将来はぼったくりバーでも営むとするか。
ぼったくるけど帰りにはガムを渡すという経営方針。