懸賞にはわりと応募するほうだ。
先日、某スマホアプリのプレゼント企画に応募したところ、ボディソープセットが当たった。
BODY SHOPのソープ詰め合わせ。「詰め合わせ」ってテンション上がるワードだ。
普段なかなかBODY SHOPとかLUSHみたいな専門店で買う機会がない。いかんせんお値段と店内の女子率が高く、店の前で尻込みして「やっぱりいつものビオレにしよう」となってしまう。そんなビオレママな私であるが、やはりプレゼントなどでひょっこり貰うとすんごい嬉しいのだ。
やはりデイリーに使うものなので、自分で買うならお手ごろなもの、貰うなら高いものというゆるぎない方程式が存在するのだろう。
ボディソープは4本入っていた。右端は使いかけ。
一般的なボディソープはだいたい中身が見えないボトルになっているが、こちらは透明の容器なので中身が何色なのかがよく分かる。視覚でも楽しめるぜいたく。
左からブリティッシュローズ、モリンガ、ピンクグレープフルーツ、ストロベリー。名前を聞いただけで美味しそうだ。モリンガが何かよくわからないけど。
ひとまずひと通り香りを嗅いでいくと、たしかに名前通りの香りがふわっと匂ってきたのだが、ひときわ目を引いた…というか鼻を引いたのがストロベリーだった。これすごい!別次元だ!“ほのかに”ではなく全力で主張してくる。初めに使うソープはこれに決まりだ。
ラベルがなくても「いちご味だ」とわかる色あい。
早く新しいボディソープを開けたくて今使用しているビオレを烈火のごとく使いまくる日々。いつも2プッシュのところを3プッシュにしてスピードアップをはかった。早く使い切りたいなら5プッシュくらいすればいいのに、ぜんぜん烈火じゃない。ここにきて貧乏性が顔を出した。
それから数週間が経ち、いよいよストロベリーソープのご開帳である。
ちなみに当ブログは「エロは全面的に禁止」という健全な運営方針につき、入浴シーンの写真は割愛させていただく。
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結論として、めちゃめちゃよかった。
ボディブラシにチューとたらして体をこするとたちまち風呂中がいちごの香りに包まれる。いちごがまるごと入ってるんじゃないか。いや、これは本物のいちごではなくかき氷にかけるいちごシロップの香りだ。夏の日に洗い流さず外に出たらカブトムシが寄ってきそうだ。まあそれ以前に寄ってきてほしくない虫が列をなしそうだが。
洗い流してもその香りはとどまることを知らない。バスルームがファンタジーだ。おそらくこりん星の風呂場ってこんな感じなんだろう。
そんな小倉優子もいまや34歳。今の10代はこりん星のことを知っているのだろうか。伝承していかなければならない文化である。いや、そんなことないか。
そんなことを思いながら過ごしていたらストロベリーソープは2週間ほどでなくなってしまった。はかないことよ。
つづきましてはブリティッシュローズ。
ブリティッシュローズ。ロンドンの灰色の空がなつかしい。行ったことないけど。
開封してみると、ほわんとバラの香りが…ん? ほわんと…え? かすかに…いや、わずかに香る…かな?
思ったほど感動がない。最初のストロベリーが強烈すぎて鼻がバカになってしまったようだ。
結局ひと通り使ったところ、ブリティッシュローズ、モリンガ、ピンクグレープフルーツはとても上品な香りで、ストロベリーだけが鬼のように個性を主張するソープだった。
結論として完全に使う順番を間違えた。
まるでカレーを食べた後に寿司を出された心境である。
…いや、比喩が貧困すぎた。
いわばカイエンペッパーをふんだんにかけた激辛スパイスカレーを食べた後に回ってない寿司屋に連れて行かれたようなものである。
…カレーと寿司から離れたほうがいいし、マジレスするとそこまでじゃない。
ならば、とんこつラーメンを食べた後に…もういいか。
みなさまにおかれましては、ボディソープ詰め合わせを貰った際、ストロベリー味は最後に使っていただければ幸いである。