今や世にあふれる広告にはさまざまな注釈がついている。
「個人差があります」「効果を保証するものではありません」「個人の感想です」「写真はイメージです」など、ざっと思い出しても次々とでてくる。
そんな注釈も、テレビCMや紙の広告なら端っこに小さく表示させればいいが、ラジオCMだとそういうわけにもいかない。宣伝している人が注釈を言葉にだして言うのだ。
画面の隅に申し訳程度に出るのと口に出して言うのでは、前者のほうが印象に残りにくいと思うだろう。
ところがどっこいである。
私がふだん聞いているFM局のラジオショッピングは、とりあえずテンションMAXでしゃべる。女性キャスターが「~先輩も使ってるんですけどこれはすごいって大絶賛なんですよーまあ個人差はあるんですがそれにしても1週間で目に見えて効果があるってすごくないですかー私の友人ももうこれ以外使いたくないって言ってるんですよー」と怒涛の展開でまくしたてるので、逆に個人差があるという情報がまったく入ってこない。プロの所業というか、もはや神技である。
しかしこれって世の女性陣が女子会で上司のグチを言い合うテンションに似ている。いいたいことを淀みなく言い切るスキル。ラジオショッピングのキャスターは女性のほうが適しているのだろう。
※個人の感想です。