ブログを始めてから2年の月日が経っていた。
2年と40日
1年経った時にも書いたかどうか忘れてしまったが、こんなにこつこつと続くとは思ってもみなかった。THE・月並みな表現。
さらに今年はデイリーポータルZ新人賞において佳作に輝くという夢みたいなこともあったので、モチベーションが維持できているのかもしれない。
佳作をいただいた日
思えば小中高と学生時代は作文や感想文がはてしなく苦手だった。
だいたい書き出しは「ぼくは」で、そこで何時間もフリーズしてしまう。何を書いたらいいかわからない思いと、書いた文章を読まれるのが恥ずかしいという思いのワンツーパンチでノックアウトされる日々だった。
書き上げて提出した覚えがまったくない。
確かにぼくは何かしら行動をして何かしらの感情を得たはずなのに、それを文章にできない。
当時のぼくはいったい何をしてどう思ったのだろう。
自分のことながら、思い返すと心身に異常をきたしていたんじゃないかと心配になってくると同時に、「ぼくは」としか書いていない原稿用紙を受け取った先生の心境を思うと、回っていないお寿司をおごってもまったく消せないくらいの罪悪感が逆流性食道炎のごとくこみあげてくる。
だがそこから20余年の時を経て、そのぼくはブログを書いている。
しかし、読まれて恥ずかしいという感情は今もある。
ネット上で知らない人(ふだん会わない人)に読まれるならなんてことないが、目の前で知り合いにブログを読まれることを想像するとやはり恥ずかしいし、たまーに自分で読み返して恥ずかし時もある。
ということは、今でも読書感想文を原稿用紙に書いて上司やら友達やらに提出しなければならない事態に直面したら、もしかしたら何も書けないんじゃないだろうか。当時からまったく成長していない自信なら売るほどあるぞ。
でもそんなことを恥ずかしげもなくブログに綴っていけているのは、だいたい酔っ払った状態で書いて、しらふの時に読み返さない勇気があるからなのかもしれない。
ただ、過度にべろんべろんだとポエムみたいなことを言ってしまうおそれがあるので、その辺は柔軟に対応しているつもりではある。
まあとりあえずブログ3年目の決意としては、「しらふで文章を書けるようになる」が妥当なところだろうな。