以前、電車の本数の少なさに断念したマキノ高原にあるメタセコイア並木見学会を急きょ実施する。9時台の電車には間に合わなかったので10時台の電車で京都駅へ。すみやかに乗り換えて2、3駅行ったところで、電線にビニールがひっかかった影響で運転を見合わせますとのアナウンスが。まじか。
しかも専門係員が現地に向かうまで30分かかり、状況を確認してビニールを取り除くまで1時間かかるという。レベル5億の知恵の輪みたいな絡まりかたしてるの??
アナウンス通り1時間半後に動きだしてひと安心。しかし本来ならもう現地に到着している時間でかなりのタイムロスとなった。ちらつく雪を見たり、雄大な琵琶湖を眺めたりしつつ新快速はすごいスピードで走った。
しかし積雪がまったくなく、はたして雪のメタセコイアが見られるのかという不安だけがしんしんと積もっていく。やがて安曇川あたりでようやくうっすら積もっているのを確認したと思ったら次の新旭に着くころには大吹雪の豪雪となってしまった。天気の変化が急に3時間後になってないか。
そんなことある??
ドアが開くと「電車から降りられへんやん」が発生していた。降りられへんやん。
その後も乗っていた電車の行き先が近江塩津までとなって、次の電車を30分待たなければならなかったりトラブルが続きながらもなんとかマキノ駅に到着。
スニーカーで来たらだめな天気じゃん。
それでもなぜか大雪を前に心が折れることなく、むしろテンションがあがる自分がよくわからない。雪には人をたかぶらせる魅力があるのだろうか。
メタセコイア並木まで行くバスが3分後に出るというのであわててバス停へ。タイヤにごついチェーンが巻かれていてたのもしさ満々である。
滋賀でこれなら北海道ってとんでもない雪なのでは。
なんの防水機能もない、なんなら一部メッシュになったスニーカーなので並木はバスから見てその先の温泉にだけ入って帰る選択肢もあってぎりぎりまで迷った。
でもやっぱり降りる。乗っていた7人の乗客全員が降りて、やはりそれが最適解だったのだなと安心した。
あとはもう雪とメタセコイア並木を心ゆくまで堪能するばかりである。
こういうシチュエーションだとカレーライスを頼みがちだけど勇気を振り絞って鯖の味噌煮定食にする。
九重味噌で煮込まれていてそんじょそこらの鯖の味噌煮とは違うVIPの味わいで贅の極みがここにありじゃないか。中ライスでお腹いっぱいだけど大ライスにすべきだったなと思いながら完食。
大雪や強風の影響で17時30分が京都方面の最終電車になると聞いていたのでそれにあわせてマキノ駅に戻ってくる。万全を期したおかげで終電の一本前に乗ることができて悠々と帰ってくることができた。
帰りなんて早いもので、あっというまに地元にもどり、家で靴下をはきかえていつもの立ち飲みへ。
わーっと飲んで数ヶ月ぶりにほか弁当を買って帰宅。調理されたコンビニ弁当ではなく、注文してから調理する弁当のありがたみは食べ比べないとわからないだろうなとしみじみ思う。
食べて風呂に入ってウイスキーを飲んだりしつつ23時にベッドに入るやいなや寝る。
《タイトルを短歌にしています》
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標しくぃ本とマグネットを心斎橋PARCOの9階にある東急ハンズ「マニアコンビニ」のコーナーに置いてもらっています。集え浪速っ子!
大阪のシカクに置いてもらってる分は完売しました。ありがとうございます。
標しくぃとは?? こちらの動画で解説しています。