佳作をいただいた日
世の中には色々な順位づけがある。
いちばんいいのは、優勝とか最優秀賞とか大賞といったところだろうか。
小学生のころから愛読していた週刊少年ジャンプにはアマチュアの漫画家がプロになるべく応募する新人賞というのがあった(新人賞という名称はあいまい)。
それを読んでいて、さすがに最優秀賞とか優秀賞はおもしろいが、佳作になると一枚落ちるなという感想を持っていた。小学生のくせに。
そのせいか、「佳作」=大したことないという図式が小学生のころから脳内に宿便のようにこびりついているのである。
当時習っていた書道教室の展覧会でも、特選や入選よりも佳作のほうが下だという扱いで、佳作は参加賞よりちょっといい程度。いわばブービー賞という固定観念を勝手に植え付けてしまったのである。
しかし本来の佳作とはそういう立ち位置ではないだろう。
ネットで検索したところ、コトバンクでは、
1 文学作品・芸術作品などで、出来栄えのいい作品。
2 絵画・文芸作品のコンクールなどで、入賞した作品に次ぐ優れた作品。「選外佳作」
とあった。
そう、けっこういい賞なのだ。
佳作の佳は人の名前でも使われるくらい、いい言葉なのである。思い知ったかこんちくしょう!(と自分を戒める)
だから佳作とは選りすぐりの賞、胸を張って生きていい賞なんだよと、当時の自分に教えてやりたい。
みうらじゅんだって、ちばてつや賞の佳作をもらってるんだから。
ところで本日、当ブログのビタミンB群を具現化した日というエントリが、たのしいよみものデイリーポータルZ新人賞において佳作をいただいた。
こんな小市民が細々と書いているブログが佳作という立派な賞をいただけるとは夢みたいなことだ。
これからは自分に自信を持ち、胸を張って生きていきたいと思う。
猫背だけど。